ウエディング お色直しは日本だけの特徴
日本のウエディングでは1度や2度のお色直しは当たり前の風習ですが。実は海外ではほとんどされません。日本では奈良時代から、結婚式の白無垢のまま3日間通して、4日目に初めて色打掛を着る風習がありました。嫁ぎ先の色に染まるという意味合いがあったようです。海外から入った結婚式のスタイルと日本の古来からの風習が合わさって現在の形が出来上がったのです。
バブル期には3回以上のお色直しをするカップルも珍しくありませんでしたが、最近ではその回数は減り、しない選択も多くなっています。原因は不景気な世風の影響も考えられますし、本来の意味が、現在の文化にそぐわなくなった事もあるでしょう。
とはいえ、違う視点からみると無くすには勿体無い風習でもあります。披露宴の時間は通常2時間~2時間半ほどが平均といわれていますが、その間、新郎新婦はずっと注目され緊張を強いられることになり、トイレに立ったり化粧を直したりする時間は全く考慮されていません。お色直しの時間があれば新郎新婦もゲストもスマートな形で退出することができ、一息つくことができるのです。ウエディング中に着替える時間は洋装で15分、和装で20~30分程度かかりますので、その間はゲストが退屈しないよう、なれそめビデオや、祝電の披露、ゲーム大会などでゲストを退屈させない工夫が必要です。
